「ネットショッピングなどで買った商品が、すぐ届く」。今や「当たり前」のサービスですが、来年4月以降は「当たり前」ではなくなるかもしれません。
トラック運転手の不足が深刻になる「物流の2024年問題」が背景にあります。
宅配便の取り扱い数は、年間約50億個にも上ります。
(Q.ネットショッピングを利用しますか?
(20代社会人)「します。アマゾンを利用するんですが、買う時は翌日届くものを探す。届かないものは買わない」
(40代自営業)「コロナで出かけられない時にとても利用していました。最速で必要な物などは助かります」
「再配達」を頼むことも、しばしばだそうです。
(20代社会人)「めちゃくちゃあります。再配達になった時は、何度も『すみません』って」
(30代会社員)「時間指定ができるので。うまく使わないと申し訳ない」
今や、ネットなどで注文した商品がスムーズに届くのは、当たり前となっています。
こうしたなか1月、民間のシンクタンクが、物流業界に関する衝撃の予測を公表しました。
「ドライバー不足で、約3割の荷物が運べなくなる」との推計です。
いったい、どういうことでしょうか。
背景にあるのは、トラック運転手の労働時間に関する規制の見直しです。
働き方改革関連法の一環で、2024年4月からトラック運転手の残業の上限時間が、年間960時間に制限されます。
実労働時間がほかの産業と比べて長いトラック運転手にとって、ようやく労働環境の改善が図られることになります。
一方で、物流業界には「配送量が減少する」という「2024年問題」への懸念が広がります。
トラック運転手の労働時間が減れば、人手が不足し、一日の配送量の減少につながります。
民間シンクタンクは、運送業者などが対策を講じない場合、全国の荷物総量のうち2025年には約28%、2030年には約35%が運べなくなるとの算定結果を公表しました。
実際に、現場は「2024年問題」をどう捉えているのでしょうか。大阪の運送会社を取材しました。
(佐藤修平アナウンサー)「ずらーっとスーツが並んでいます。東大阪にある物流会社なんですが、約80人のドライバーさんによって全国各地に発送されていきます」
アパレル用品などを中心に、全国に約30の物流拠点を持つ「浪速運送」。
残業規制によって生じる問題は「配送量の減少」だけではないといいます。
(浪速運送管理部・倉橋信一部長)「運送業界、特にドライバーさんは『残業ありき』で、それに基づいた給与体系になっていました。根本的な賃金構造の見直しというのも、会社の大きな課題となっています。(労働)時間が短くなっても、大きく収入が変わらないように…」
運転手不足がなかなか解消に至らない中、現有の従業員を確保するため、すでに対策に取り組んでいるといいます。
(倉橋部長)「これまでドライバーにしてもらっていた仕事を機械化することや、分業化にも取り組んでいます。もう1つは、お客様に『集荷の前倒し』をお願いしています。その分、労働時間を短縮できる、そういう形でご協力いただいています」
【衝撃の予測】来年荷物の3割が届かなくなる!? 長時間労働是正でトラック運転手大量不足か
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