23歳の若さで世界GPにフル参戦、3度の表彰台と5位の年間ランキングを獲得し、将来の活躍を約束されていた青木拓磨選手。しかし、翌1997年2月にテスト中の事故で脊椎を損傷、両足の自由を失い、競技の舞台から姿を消していった。
ところが、同じようにレース中の事故で下半身不随になっていたF1ドライバー、クレイ・レガツォーニとの出会いが拓磨選手を変えて行く。競技を諦めるどころか自分で運転補助装置を開発し、障害者に冷淡だった時代に抗い続けてきたクレイの生き様に触発され、拓磨選手は事故から10年を経た夏に、四輪のドライバーとして競技の世界に帰ってきたのだった。
復帰戦として拓磨選手が選んだ競技の名は「アジアクロスカントリーラリー」。
雨期まっただ中の東南アジアで国境を越えながら、熱帯雨林特有の極悪路を10日間、4,000kmという長いスパンでひたすら走り続けるタフな戦いだ。
ラリーはもちろん、オフロード競技すら初挑戦となる拓磨選手にとっては何もかもが未知の領域で、ゴールできるかどうかすら分からないような状況だったという。
ところが、競技の世界に解き放たれた拓磨選手はまさに水を得た魚だった。並み居るベテランをゴボウ抜きにした鮮烈な走りは、今でも競技関係者の語り草になっている。
結局、初参戦で総合7位と大健闘した拓磨選手はその後も毎年のようにこの大会に参戦し続け、2011年には総合3位の成績を残している。
その後、連続参戦記録は2018年に一度途絶えたものの2019年に復帰。
その時の模様はこちらの動画から見ることができる。
アジアクロスカントリーラリー2019 青木拓磨の挑戦
https://youtu.be/0GtZ5EjyXAA
残念ながらコロナの影響で2020年と2021年のアジアクロスカントリーラリーは中止になってしまったが、青木拓磨選手は四輪活動のルーツであるこの大会で優勝する夢を諦めるつもりはないという。
なお、ヨコハマタイヤは四輪復帰以来の拓磨選手をずっと支え続けており、それが今回のタイヤテスト&タイヤ開発に繋がっている。
本編のインタビュー映像で拓磨選手の肩に見える「Guidesimoplex」(グイドシンプレックス)の文字こそが、他界したクレイが残した運転補助装置の名称であり、拓磨選手の活動になくてはならないものであることも付け加えておこう。
目次ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
0:00 オープニング
0:30 会場紹介:スポーツランドSUGO
0:44 マシン紹介:TOYOTAフォーチュナー
0:55 タイヤテスト:ジオランダーM/T G003
2:25 アジアクロスカントリーラリーのコース
3:08 拓磨がタイヤに求めるもの=信頼性
3:47 ターマック=舗装路での性能
4:14 タイヤノイズとストレスの話
4:34 両手だけでどうやって運転するのか?
5:27 競技でハンデを感じることはあるか?
5:46 揺れる車内で体をどう固定するのか?
6:08 車の動きをどうやって感じているのか?
6:32 なぜクロスカントリーラリーにこだわるのか?
7:25 タイヤ開発者インタビュー
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青木拓磨 2021年の挑戦 〜クロスカントリーラリーへの想い〜(ジオランダーM/T G003タイヤテスト)
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